【書評】「福利で伸びる1つの習慣」要約と感想

私たちは誰もが「やりたいこと」を見つけられずに悩んだ経験があるはずです。しかし、一体どうすれば自分の本当の「やりたいこと」を見つけられるのでしょうか?

本記事では、行動科学者であるジェームズ・クリアーが提唱する「習慣化」の考え方を紹介します。彼の指南に従えば、確実に自分の「やりたいこと」に出合えるかもしれません。

目標より習慣が大切

多くの人が目標を立てても、なかなか実現できないでいます。例えば「東大に合格する」「筋肉をつける」といった目標を立てても、同じ目標を持った人の中には達成できる人とできない人がいます。

つまり、目標を立てるだけでは夢は叶いません。重要なのは、目標を達成するための習慣を持つことなのです。

習慣化の4ステップ

習慣を作るには、以下の4つのステップが必要不可欠だとクリアーは説きます。

  1. きっかけ – 習慣を始めるきっかけ(例:スマホの通知音)
  2. 欲求 – きっかけによって生まれた欲求(例:通知の内容を知りたい)
  3. 行動 – その欲求を満たすための行動(例:スマホを確認する)
  4. 報酬 – 行動によってもたらされる快楽や満足感(例:通知の内容を知る)

人間は無意識のうちに、この4つのサイクルを回しながら習慣を作っていきます。つまり、習慣化のコツは、このサイクルを上手にデザインすることなのです。

習慣化への第一歩

それでは、具体的にどうすれば習慣化できるのでしょうか。クリアーが提案する方法を5つご紹介します。

1. 自分の個性を知る

やりたいことは人それぞれ違います。なぜなら、それは個性に基づくからです。まずは自分の個性を把握することが肝心です。

  • あなたはポジティブ型かネガティブ型か
  • 元気を取り戻す時、独りがいいか人と一緒がいいか
  • 他者にコントロールされるのが好きか、自分でコントロールするのが好きか

こうした質問に答えながら、自分の個性を掘り下げていきましょう。

2. やりたくないことをリストアップする

好きなことを見つけるのは難しいかもしれません。しかし、嫌なことやストレスを感じることは簡単に分かります。嫌なこと、やりたくないことをリストアップしてみましょう。そうすれば、その逆が自分の好きなことに繋がるかもしれません。

3. お金の使い道を振り返る

私たちは無意識のうちに、お金を自分の好きなものに使っています。これまでのお金の使い道を振り返れば、そこから自分の好きが見えてくるはずです。

4. 片方ではなく両方を選ぶ

2つの選択肢があった時、うまくいく人ほど両方とも選ぼうとします。「海に行きたいけど山にも行きたい」といった場合、両方実現する方法を探してみましょう。

5. 新しい人に会う

やりたいことをしている人の近くにいると、その人の考え方や行動が自然と伝わってきます。新しい価値観に触れることで、自分の可能性が広がるかもしれません。

まとめ

1%の習慣の積み重ねが、遠い将来の37倍の結果につながる。この原理に従えば、「やりたいこと」も必ず見つかるはずです。

しかし、一朝一夕にはなりません。目標と報酬を設定し、楽しみながら続けていくことが何より大切です。そして、見守る人を置いて怠けないよう心がけましょう。

小さな1%の積み重ねに意味を見出し、前を向き続けることが成功への第一歩となります。クリアーの提案する方法を活用して、あなたの「やりたいこと」を見つけていってください。

感想:
行動科学の観点から、習慣化のプロセスが体系立ててわかりやすく解説されていました。特に「きっかけ・欲求・行動・報酬」という4ステップは、習慣形成のメカニズムを理解する上で参考になりました。

また、個人の個性に合わせて習慣をデザインすることの重要性も学びました。自分に合った習慣作りのためには、自分の性格や価値観をしっかり把握する必要があるのですね。

さらに、嫌なことからでも好きなことが見つかるという指摘は、新鮮な発想でした。ポジティブな側面からだけでなく、ネガティブな側面からもアプローチできることを知れてよかったです。

習慣化への具体的な方法論が数多く紹介されており、「やりたいこと」を見つける一助となりそうです。小さな1%の積み重ねの大切さを意識しつつ、着実に実践を重ねていきたいと思いました。

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