サジェスト取得ツールで集めたキーワードは、あくまで記事のお題の候補です。
取得したキーワードの中には上位表示が難しいキーワードが含まれているため、除外する作業を必ず行います。
今回はキーワードを取捨選択する基準とチェック方法を紹介します。
キーワードのチェックポイント
ドメインパワーが強いサイトであっても、高品質な記事を作成すれば、どんなキーワードでも上位表示できるというわけではありあません。
検索上位に表示できないキーワードが存在するため、ターゲットキーワードから除外しなければなりません。
一方で、検索上位にランクインしやすいお宝キーワードも存在し、見つけることができたら優先的に記事を作成します。
これからSEOをはじめるサイトや、過去に記事を作成したが効果があまりなかったという場合は、以下のチェック項目をクリアしたキーワードをターゲットとしてください。
キーワード選定でチェックするポイント
- 上位表示できないキーワードを除外する
- ユーザーの検索意図が掴みやすい複合ワードから選ぶ
- 検索ボリュームが低いキーワードを選ぶ
ちなみに、作成した記事が順調に順位を獲得してアクセスが伸びてきたら、徐々に難易度が高いキーワードに挑戦して問題ありません。
上位表示できないキーワードを除外する
検索エンジンが意図的に、特定の事業者や団体、コンテンツ種別(ECサイトやデータベース系ページなど)のみを検索1ページ目に表示される条件を満たしていない場合や、記事が表示されないキーワードはターゲットから除外します。
上位表示が難しいキーワード
- YMYL(医療・健康・お金)ジャンルのキーワード
- 一般メディアの記事が検索結果に表示されていないキーワード
YMYLジャンルのキーワード選定
医療・健康・お金にかかわるキーワードをターゲットにする場合
Googleは、「人生の幸福度や安全性において大きな影響を及ぼすキーワード」の検索結果には、信頼できるサイト(運営者)のみを表示するアルゴリズムを実装しています。
このようなジャンルはYMYL(Your Money Your Lifeの略)と呼ばれており、検索エンジンはサイトの運営元をみてランク付けをしています。
運営元によってはどんなに対策をしても検索結果に表示されないため、しっかりと確認する必要があります。
YMYLの対象ジャンル
- 金融、投資、保険など多額のお金や資産に関係するキーワード
- 病気、薬など医療と健康にかかわるキーワード
- 法律、裁判、政治、姿勢、選挙にかかわるキーワード
- 災害、ニュースにかかわるキーワードなど
例えば、「癌」などの病名で検索をすると、病院やクリニック、医療団体が運営するサイトのみ表示され、一般企業が運営するメディアやブログは表示されません。
一般キーワードにみえる「肌荒れ」なんかも同様に、製薬会社や化粧品メーカーが運営するサイトが作成したページで構成されており、一般のメディアが作成した記事が検索1ページ目に表示されないアルゴリズムになっています。
YMYLまとめ
YMYLに該当するキーワードの検索結果1ページ目に表示されるサイトが「事業者」「専門団体」「大手サイト」で合った場合、記事を作成しても上位表示が非常に困難であるためターゲットキーワードから除外します。
また、一般企業が運営するメディアの記事が検索結果に表示されている場合は、検索結果1ページ目に表示されている記事ページの数とドメインパワーで判断します。
具体的には、ドメインパワーが2倍以上も高いサイトの記事がランクインしている場合は、競合のポジションをリプレイスすることができないためターゲットキーワードから除外します。
加えて、一般企業が運営するメディアの記事を検索1ページ目に表示する枠数に制限を設けていることがあります。
さまざまな一般企業が運営する記事が表示されているキーワードほどランクインの確立があがるため、選定時に確認してください。
YMYLジャンルを扱うサイトを運営している場合、検索エンジンに運営元を伝えるため「運営情報ページ」の作成、もしくは「コーポレートサイト」へのリンクは必須です。
また、ユーザーが悩みや問題に直面した際に連絡が取れる形が推奨されているため、「問い合わせページ」も作成してください。
そのほかにも、専門家が執筆や監修した場合は記事に情報をい掲載することで、検索エンジンにコンテンツの信ぴょう性を示すことができます。
記事が表示されていないKWDを除外する
検索エンジンは第三者が作成した情報コンテンツ「をユーザーが求めていると判断したキーワードでのみ記事ページを検索結果に表示します。
検索結果の1ページ目に「記事が表示されていない」、もしくは「メーカーや販売元が作成した記事のみ表示されている」場合、たとえ記事を作成したとしても検索上位に表示される可能性が極めて低いため、ターゲットキーワードから除外します。
ブランド系(商品名)キーワードに多く、公式サイト・ECサイト・データベース系サイトなどの記事以外のコンテンツで検索結果が構成されています。
例えば「アパホテル」の検索1ページ目には記事ページが表示されません。
アパホテルの公式サイトと楽天トラベルなどの予約サイトが検索1ページ目に表示されます。
ユーザーの検索目的がホテルの予約であると判断しているためです。
チェック方法としてはYMYLと同じく、検索結果ページを開いて確認します。
検索意図が掴みやすい複合ワードから選ぶ
続いては、ターゲットキーワードに最適な語句数について紹介します。
ユーザーの検索意図が掴みやすい複合ワードから選ぶ
誰がなぜ、どのような目的でキーワードを検索しているか定量的に分析できるようになるまでは3語、最低でも2語の複合ワードをターゲットにしましょう。
複合ワードと「履歴書」だけではなく「履歴書 書き方」などのことを指します。
複合ワードを選ぶ理由は、語句数が増えるほど検索同期やペルソナなどが掴みやすくなるためです。
例えば、ターゲットキーワードに「化粧水」を選んだ場合、ユーザーが「化粧水の何が知りたいのか」はキーワードを見ただけではわかりません。
一方で「化粧水 40代女性 おすすめ」では「40代の女性におすすめの化粧水を知りたい」といった、おおまかなペルソナや検索意図がキーワードに含まれているため、ユーザー像や目的を容易に把握することができます。
40代の女性が抱えている肌の悩み、それを解決できる成分、化粧水にかけている金額帯など徹底的に調査をしてコンテンツにすることで質の高い記事を作成できます。
単ワードは検索ボリュームが高く魅力的ではありますが、はじめのうちはユーザーの検索意図がハッキリとわかるキーワードをターゲットとしましょう。
検索ボリュームが低いキーワードを選ぶ
検索ボリュームが高いキーワードほど上位表示の難易度が高くなるため、はじめのうちは検索ボリュームが少ないキーワードをターゲットにしましょう。
また、キーワードは検索ボリューム数によって3つに分類され大手サイトはビッグキーワードやミドルキーワードを中心にキーワード選定をしていることが多い一方、スモールキーワードは取りこぼしているケースが多いため順位を獲得しやすい傾向にあります。
スモールキーワードのボリューム目安としては1000以下です。
まとめ
キーワード選定のポイントは、上位表示できる見込みが高いキーワードを見つけてピックアップすることです。
はじめのうちは、以下のポイントをすべて満たしたキーワードを見つけてターゲットにすることで成果が得られやすくなります。
記事のお題(ターゲット)とするキーワード
- 同じような運営元の記事ページが表示されている
- できるだけ多くの記事が表示されているキーワードを選ぶ
- ユーザーのニーズが掴みやすい複合キーワードから選ぶ
- ロングテールワードを中心に選ぶ
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