「私は一体何がしたいのだろう」「私は何のために生まれてきたのだろう」
このような疑問を一度は抱いたことがある人は多いはずです。人生のキャリア選択や転機の際に、自分のやりたいことが見つからず、焦った経験をした人も多いでしょう。
この本では、著者の脳科学者としての長年の経験と研究をもとに、「やりたいこと」を見つける具体的な方法が提示されています。
やりたいことが見つからない本当の理由
著者は、やりたいことが見つからない理由として以下の3つをあげています。
1. 自分に向いていないことが分かっていない
自分のやりたいことを見つけるには、まず自分に向いていないことを知ることが重要です。実際に様々な仕事を経験し、違和感を感じたものから自分に合わないものを排除していく必要があります。
2. 自分の感情にフォーカスしていない
やりたいことは、具体的な職業ではなく、その仕事を通して得られる感情なのです。例えば、アイドルになりたいと思っている人は、実は経済的自由やワクワクする感覚、人に貢献したいという気持ちが欲しいのかもしれません。
3. 同機が自分の内側ではなく外部に存在している
やりたいことを見つけるには、外部の評価ではなく、自分の内側の価値観に目を向ける必要があります。例えば、「かっこいい」といった外部の評価基準で生き方を決めてはいけません。
やりたいことを見つける神の方法トップ5
本書では、以下の5つの方法が提案されています。
1. 自分の個性を炙り出す
自分の個性を知ることで、やりたいことや好きなことが見えてくるでしょう。本書では、以下のような質問を通して自分の個性を掘り下げていきます。
- あなたはポジティブ型かネガティブ型か
- 元気を取り戻す時、1人がいいか、人と一緒がいいか
- コントロールされるのが好きか、コントロールするのが好きか
- 物事を考えて判断するか、感覚で判断するか
2. やりたくないことを言語化する
やりたくないことを言語化することで、その逆があなたの好きなものだと気づくことができます。普段、ポジティブではない人には特に効果的な方法です。
3. これまで何にお金を使ってきたかを見直す
あなたがこれまでお金を使ってきたものは、あなたが好きなものの現れです。自然とお金を使っていたものを確認し、そこから自分の好きを再発見しましょう。
4. 片方ではなく両方取る
2つの選択肢があった時、うまくいく人ほど両方取ろうとします。両方実現できる選択肢を探してみましょう。
5. 新しい人に会う
やりたいことをしている人の近くにいると、その人の楽しさや考え方が伝わり、自分の考え方や行動も変わっていきます。動画や本を通して、新しい価値観に触れてみるのも良いでしょう。
まとめ
本書を読んで、私がとても共感したのは、「やりたいこと」を見つけるのは難しいけれども、方法さえ分かれば誰でも見つけられるということです。著者の提案する5つの方法は、私自身にも参考になりました。
特に印象深かったのは、やりたくないことを言語化する方法です。ネガティブな面からアプローチするのは、私には新鮮な発想でした。また、これまでのお金の使い道を振り返ることも、自分の好きを再発見する良い機会になりそうです。
この本を読んで、私は「やりたいこと」を見つけるヒントを多く得ることができました。皆さんも、ぜひ本書を手にとって、自分の人生に新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
感想
本書は、「やりたいこと」を見つける具体的な方法を提示しており、非常に参考になる内容でした。特に印象に残ったのは、自分の個性や価値観を掘り下げることの重要性です。外部の評価基準ではなく、自分の内側の価値観に目を向けることが大切なのだと気づかされました。
また、ネガティブな面からアプローチする方法は新鮮な発想でした。普段は好きなことを探すことに注力しがちですが、逆にやりたくないことから自分の好きを見つけていく方法は斬新だと感じました。
さらに、これまでのお金の使い道を振り返ることで、自分の無意識の好みや価値観を発見できる点も興味深い提案でした。私たちは無意識のうちにお金を使っているものが多いはずです。そこから自分の好きを再発見するのは有効な方法だと思います。
全体として、本書は「やりたいこと」を見つける具体的な手がかりを多数提示しており、自己分析の糸口になると感じました。読者一人ひとりが本書を活用し、自分らしい人生を歩めることを願っています。
