【書評】人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」要約と感想

今日は「人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」」について書いていきたいと思います。この本は、サラリーマンの方が帰宅後の時間をどう有効活用するかについて書かれています。

1日を2つに分ける

多くの人は、平日と休日をくっきりと分けてしまい、平日は仕事、休日は自分のしたいことをするという考え方をしがちです。しかし、この本では、平日を「仕事の日」だと決めてしまうと、24時間ずっと働いているような気分になってしまうと指摘しています。

そこで、平日と休日で分けるのではなく、平日の1日を「帰宅前」と「帰宅後」の2つに分けるという意識を持つことが大切だと言います。実際、1日24時間のうち、7~8時間は睡眠時間になります。そして、仕事や通勤時間、家事などを差し引いても、3~6時間は自分の時間として使えるはずです。この時間の使い方次第で、副業で稼いだり、筋トレをしたり、友達を作ったりできるのです。

サラリーマンだからこそ自由に挑戦できる

サラリーマンをしていれば、毎月給料が入るので生活は安泰です。そのため、いろいろなことに挑戦しやすいのがサラリーマンの特権です。実際に、会社員をしながら小説家やお笑い芸人、プロゲーマー、YouTuberなどの夢を目指している人も多くいます。

帰宅後の3~5時間を有効活用すれば、一発逆転の可能性もあります。YouTubeやTwitter、ブログなどで収益化できる時代ですから、思いついた限り色々なことを試してみるといいでしょう。失敗しても、サラリーマンの給料があるので、リスクは最小限に抑えられます。

合わなかったら断念する

帰宅後にやりたいことは、なかなか見つけるのが難しいものです。面白そうだと思っても、実際にやってみたら全然合わないということもよくあります。そういう時は、無理に続ける必要はありません。

著者も、本当に数多くのことに挑戦してきました。インスタのインフルエンサーになろうとしたり、ダンスの習得を試みたり、ミュージカルや絵、Web漫画、ブログ、書評動画など、さまざまなことにチャレンジしてきました。しかし、挫折したり、めんどくさくなったり、時間がかかりすぎたりして、結局は、YouTubeでの情報発信と動画編集に行き着いたそうです。

時間が限られているし、帰宅後は疲れているので、楽にできることでないと続かないのが現実です。自分に合わないと感じたら、迷わず断念するのが賢明です。

心の底から叶えたい目標を立てる

ただし、目標がないと、何をやっていいかわからなくなってしまいます。人は、絶対に叶えたい目標があれば、大きな壁が立ちはだかっていても頑張ることができます。

例えば、YouTubeでチャンネル登録者数100万人を突破したいという目標なら、多少辛くても動画編集を頑張れるし、どうすれば伸びるのかを自然と考えるようになります。筋肉ムキムキになってコンテストで入賞したいなら、筋トレや食事制限が辛くても頑張れるはずです。

ただし、目標を立てる際は注意が必要です。「他人からかっこいいと思われたい」「親に立派だと思わせたい」といった目標は、動機が弱く、なかなか頑張れません。他人はコントロールできませんから、自分がどう思うのかを優先して、心の底から叶えたい目標を立てる必要があります。

曼荼羅チャートで短期計画を立てる

目標が決まったら、次は曼荼羅チャートを使って短期計画を立てましょう。曼荼羅チャートとは、真ん中のマスに目標を書き、周囲の8マスに目標を達成するための要素を書き込んでいくものです。さらに、その要素を得るための行動目標も書いていきます。

例えば、「彼女を作る」という目標なら、周囲には「美容」「健康」「メンタル」「出会いの数」「会話」「ファッション」「自身」「考え方」などを書き込みます。そして、「美容」を得るための行動目標として、「人気の美容師さんに切ってもらう」「眉毛を整える」「ホワイトニングで歯を白くする」「メガネからコンタクトにする」「ひげの脱毛をする」「香水をつける」「化粧品をつける」「ジャンクフードをやめてタンパク質が多い食事にする」などと書いていきます。

このように、目標達成のための要素と行動を一目で分かるようにしておくと、帰宅後や休日に目標を忘れずに行動できます。面倒くさいかもしれませんが、できればプリントアウトして、常に目に付くところに貼っておくといいでしょう。

時間の無駄を探す

「時間がない」と言っている人は、実は無意識に時間を使いすぎていることが多いものです。料理に1時間かけたり、通勤に2時間かけたり、洗濯物に30分使ったり、Twitterを1時間見たり、メールのチェックを1日に5回したりと、目標に関係のない行動に時間を取られているのかもしれません。

そこで、1時間ごとの行動を記録して、何に時間を使っているのかを把握することが大切です。無駄な時間の使い方があれば、それを改善することで、自分のために使える時間を確保できるはずです。

クオリティに固執しすぎない

目標に向けて行動する際、クオリティにとらわれすぎてはいけません。著者は、体調が悪い日や気分が乗らない日でも、とりあえず1ページでも本を読んだり、動画編集を5分でもしたりと、

続けて、なんとしてでも毎日継続することに意義を見いだしています。

全くやらないと、それっきりでペースを失ってしまいがちです。しかし、少しでもやれば、その流れで1時間やれたり、小さな達成感を得られたりするため、継続しやすくなるのです。

クオリティを完璧に求めすぎると、かえって挫折しかねません。疲れている帰宅後は、そのぐらい手を抜いて構わないと考えることが大切です。目標を下方修正して、例えば「毎日動画編集を2時間」から「1時間」や極端に言えば「5分」にしてしまうのもアリです。

一緒に頑張る仲間を見つける

最後に、一緒に頑張る仲間がいるコミュニティに参加することをおすすめします。一人で黙々と頑張るのは孤独で、心が折れそうになるからです。

自分ひとりに対する約束は簡単に破ってしまうものですが、他人とした約束はなかなか破れません。同じ目標を持つ仲間がいれば、互いに情報交換しながら、ライバル心を持って切磋琢磨できます。自分よりもはるかにきつい環境で頑張る人を目の当たりにすれば、さらに継続する原動力が得られるでしょう。

まとめ

以上が、「人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」」の要約となります。

  • 平日を「仕事」と「帰宅後」の2つに分ける意識が大切
  • サラリーマンだからこそ、さまざまなことに挑戦しやすい
  • 合わないと感じたら、無理に続ける必要はない
  • 心の底から叶えたい目標を立てる
  • 曼荼羅チャートで短期計画を立てる
  • 無駄な時間の使い方を見直す
  • 完璧を求めすぎず、なんとしてでも毎日継続する
  • 同じ目標の仲間がいるコミュニティに参加する

帰宅後の時間は、サラリーマンにとって貴重な自分の時間です。この時間を自分らしく生きるためのヒントが、この本から多く得られたのではないでしょうか。

自分の感想を述べさせていただくと、この本の提案は、とてもシンプルですが、実行するのは意外と難しいと感じました。なぜなら、帰宅後は疲れがピークに達しているため、なかなか生産的な活動に取り組めないからです。しかし、この本が教えてくれるように、完璧を求めすぎずに少しずつ継続することが何より大切なのだと思います。

自分には、会社の仕事以外にも生きがいや楽しみを見出したいと常々思っています。この本を機に、帰宅後の時間を有効活用できるようになれば、人生が豊かになるはずです。早速、実践に移したいと思います。帰宅後は、もはや「ダラダラ」時間ではなく、「第二の人生」の始まりだと意識を改めたいと思います。

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