笠井奈津子さんの「何もしない習慣」を実践することで、疲れを溜めない生活を送ることができます。この記事では、その具体的な方法を詳しく解説します。
はじめに
現代人の多くは、慢性的な疲労に悩まされています。仕事が終わるとそのままグッタリしてしまい、休日はダラダラと過ごすばかり。そんな生活を送っていませんか?
実は、そうした生活パターンでは心身の回復が十分にできず、疲れが蓄積されていくのです。栄養士で健康経営アドバイザーの笠井奈津子さんは、この問題を解決する「何もしない習慣」を提唱しています。
この記事では、笠井さんの提案する「何もしない習慣」の具体的な実践方法を紹介します。この習慣を身に付ければ、疲れを溜めない生活を手に入れることができるでしょう。
1. 自分の状態に気づく
笠井さんによると、自分が疲れていることに気づけていない人が増えているそうです。慢性的に疲れを溜めていると、ベストコンディションではない状態が当たり前になってしまい、自分が疲れているということにも気付けなくなるのだとか。
そこで最初に大切なのが、自分をよく見つめ直し、自分の状態に気づくことです。自分を客観的に見ることで、体調の変化や適切な睡眠時間、充電と消費のバランスなどを把握することができます。
2. 1日の行動を見える化する
自分の状態を把握するには、まず1日の主な行動を記録することから始めましょう。睡眠時間と内容、仕事の内容を細かく書き出すことで、普段の時間の使い方が見えてきます。
そして、その行動の中から充電につながる行動と消費につながる行動を分けてチェックしていきます。例えば読書が充電になるのに対し、通勤が消費につながるといった具合です。
こうして毎日の行動を記録し続けることで、自分にとって何が充電で何が消費なのかが分かるようになります。そうすれば、充電する行動を意識的に増やし、消費する行動を減らすことができるようになるでしょう。
3. マルチタスクを減らす
現代人の多くは、マルチタスクで物事をこなしがちです。しかし、それは結果的に疲れを貯め込むことにつながります。
例えば、オンラインミーティング中に別の仕事をしていたり、仕事をしながら片手間で食事を取っているようでは、どちらの行動にも集中できず、非効率的で疲労が溜まるばかりです。
そこで、できるだけマルチタスクを避け、行動を単純化することが重要です。紙に書き出した行動一覧から、取り除くことのできる無駄な行動がないか見直してみましょう。
4. 休みの予定を入れる
消費する行動を減らせば、回復のための休みの時間を作ることができます。しかし、ただぼーっとするのではなく、自分にとって本当の意味での休みになる行動を予定に入れることが大切です。
例えば、自分の場合なら友達とドライブに行くことが気力の回復につながるかもしれません。そうした予定を入れておけば、生活が整って無駄な時間の使い方をしなくなり、疲労がさらに減るでしょう。
5. 睡眠は固定費
精神的な健康を保ちつつ元気に活動するには、睡眠時間を何よりも優先する必要があります。睡眠は生きるための「固定費」と考え、それ以外の時間で予定を立てるようにしましょう。
睡眠不足は深刻な影響を及ぼします。1日4時間半を切る睡眠が5日続いただけで、不安を感じる人が増えるそうです。健康なメンタルを維持するには、最低でも6時間、できれば7時間前後の睡眠を確保することが望ましいとされています。
6. 軽い運動ができる余裕を残す
健康な状態を維持するには、運動も欠かせません。ただし、運動のしすぎも問題で、適度な運動が重要です。目安は30分前後の軽い運動を週3〜5日行うことです。
運動する余裕がないというのは、おそらく仕事や家事をやりすぎているせいでしょう。生活を見直して余裕を作り、軽い運動が取り入れられるようにしましょう。逆に運動量が過剰なようであれば、控えめにする必要があります。
まとめ
以上が、笠井奈津子さんの提唱する「何もしない習慣」の実践方法です。要点をまとめると以下のようになります。
- 自分の状態に気づく
- 1日の行動を見える化する
- マルチタスクを減らす
- 休みの予定を入れる
- 睡眠は固定費
- 軽い運動ができる余裕を残す
これらの習慣を実践することで、自分にとって最適な生活パターンを見つけ出せるはずです。そして、疲れを溜めず、心身ともに健康で活力のある毎日を過ごせるようになるでしょう。
個人的な感想
私自身も、この「何もしない習慣」を実践してみようと思いました。特に気をつけたいのが、マルチタスクを避けることと、睡眠時間を確保することです。
日々の生活を振り返ってみれば、無駄に消費していた時間が多くあったことに気づきました。これからは、一つひとつの行動に集中し、適度な運動と休息を取り入れながら、バランスの良い生活を心がけていきたいと思います。そうすれば、きっと疲れ知らずの毎日が送れるはずです。